BtoB企業において「資料作成」に大きな課題を抱えている企業が多いのが現状。
現に、営業パーソンが最も時間を使っている業務は「資料作成」とのこと。
その「資料作成」の救世主となるのが「テンプレートの活用」だと考えております。
しかし、テンプレートを販売しているサイトは意外にも多く、どのテンプレートサイトを活用すべきか悩むところだと思います。
本記事ではテンプレートサイトの上手な選び方やおすすめのサイトを紹介します。
テンプレートを活用するメリット
実際にテンプレートを購入していただいた方にヒアリングをしたところ、テンプレートを活用するメリットは大きく分けて2つとなります。

圧倒的な作成時間の短縮
弊社のような資料作成会社でも1から作成すると、1スライドあたり1時間ほどかかります。しかし、元から伝わりやすいようにデザインされているテンプレートを活用すると一瞬で作成できます。
ハイクオリティな資料の作成
作成者にもよりますが、テンプレートはパワポのプロが作成するケースが多く、ハイクオリティなデザインとなっております。そのテンプレートを活用することによって、そのハイクオリティなデザインで作成できます。
テンプレートサイトの選び方
テンプレートサイト選びで特に重要な点は下記の5点だと考えます。
こちらの5点は最低でも抑えて、サイトを選びましょう。
利用目的に合っているか?
おしゃれでカジュアルなデザインが多いサイトもあれば、フォーマル・堅実な印象を重視したビジネス特化型のサイトもあります。また、デザインのクオリティもサイトによって大きく異なります。
自身が使う資料はどんな資料(ビジネス資料、イベント用資料、チラシなど)で、どのように魅せたいのか(フォーマル、ポップ、スタイリッシュなど)を考えて、それに合うサイトを選びましょう。
言語設定
製作元が海外の場合は、テンプレートが英語仕様になっており、日本と比べデザインの傾向や表現が異なります。海外製はスタイリッシュで洗練されたデザインが多い印象ですが、日本で使うとなると実用性に乏しいかと思います。
そのため、日本で使用するのであれば、日本製が断然おすすめです。
スライド全体 or オブジェクト単体か?
テンプレートの種類を大きく分けると、「スライド全体のテンプレート」と「グラフ・図形などのオブジェクト単位テンプレート」の2種類に分かれます。
おすすめの選び方としては、
・スライドをそのまま活用したい場合(ヘッダーやフッダー、背景デザインをそのまま活用)→
「スライド全体のテンプレート」サイト
・会社独自のフォーマットなどがあり、部分的にテンプレートを活用したい場合→
「オブジェクト単位のテンプレート」サイト
となります。
料金
テンプレートには当然、無料と有料のものがあります。無料テンプレートはコストを抑えられますが、デザインや機能に制限がある場合がある場合が多いです。有料テンプレートは、プロフェッショナルなデザインや豊富な機能が備わっており、品質を重視する場合に適しています。予算や用途に応じて選択しましょう。
・無料テンプレート
→テンプレートのデザイン性は特に重要視しておらず、作業効率の改善だけを求める方におすすめ!
・有料テンプレート
→作業効率だけでなく、デザイン性も重要視されたい方におすすめ!
テンプレート活用の課題
カラーの変更に時間がかかる
ダウンロードしたテンプレートを実際に使用する場合は、自社のブランドカラーと合わせるために、必ずといっていいいほどカラー変更が必要となります。
その変更を手動で都度行うのは時間がかかってしまいます。
対応策
・カラーパレットの活用
カラーパレッド機能を使いカラーを変更すれば、一括で全スライドのカラーを変更することができます。
しかし、その機能は誰でも使えますが、そもそものテンプレートをカラーパレッドを使って作成しなければ、一括でカラー変更はできません。
そのため、カラーパレッドを活用しているテンプレートを選びましょう!
※参考
カラーパレッドの使い方を知りたい方は「パワポのスライドマスターの使い方!作業時間を劇的に短縮させる方法」をご覧ください。(「スライドマスターの使い方と設定手順」で説明しております。
デザインだけでなく、正しい資料構成も分からない
資料作成の経験が浅い方の場合特に、デザインの前にそもそもどのような構成でスライドを作成すればよいか分からないことがあります。テンプレートを活用して、せっかくハイクオリティなデザインで仕上げたとしても、資料構成が良くなければ成果に結びつけることが難しくなってしまいます。
対応策
・セット販売のテンプレート集を選ぶ
営業資料なら営業資料専用セット、採用ピッチ資料なら採用ピッチ資料専用セットなどのような形で資料の種類別にセット販売されているケースがあります。
このようなテンプレートを選ぶことで、デザインだけでなく、正しい資料構成のガイドラインを得ることができ、さらに完成度の高い資料を作成することができます。
ビジネスで使えるテンプレートサイトおすすめ10選!
数あるテンプレートサイトから、先ほどの特に重要な点を中心に、おすすめ10サイトを厳選しましたので、ご紹介します!
1.「M-agency」

特徴
・パワポ作成会社の豊富な実績から「ビジネス×実用性」を突き詰めたテンプレート
・一括で全スライドのカラー変更が可能で使いやすい
・デザイナーが作る、おしゃれで伝わるデザイン
・「オブジェクト集(200種)」と「目的別テンプレート集」が無料でついてくる
利用目的
・ビジネス資料全般に対応可能
・デザイナーがデザインを起案しているため、カジュアルでデザイン性重視の資料にも対応
日本向けか?
日本向け
料金
・50枚セット:5,980円
・100枚セット:6,980円
100枚セット
6,980円(税抜)
50枚セット
5,980円(税抜)
2.「Canva」
特徴
・直感的な操作で資料を作成できるデザインツール
・パンフレット、チラシ、動画など幅広いテンプレート
・豊富なテンプレートとAI機能を備え、初心者からプロまで幅広く対応
利用目的
・ビジネス資料全般、チラシ、SNS投稿など幅広い
・ビジネス資料というよりは、デザイン性が必要なチラシやSNS素材を制作するのに適している
日本向けか?
海外が中心だが、一部日本向けも有り
料金
・無料プラン有り(一部機能のみ利用可能)
・有料版は月額1,500円(税込み)
3.「マイクロソフト公式サイト」
特徴
・Microsoft公式が提供するテンプレート集
・ビジネス文書やプレゼン資料を簡単に作成可能で、シンプルだが実用性が高い
利用目的
・ビジネス資料全般で、パワポ以外のビジネス文書が多い
・パワポは、ビジネスに特化しているためビジネスでの実用性は高い
・おしゃれで魅せるデザインというよりは、シンプルで簡素的
日本向けか?
日本も海外もどちらも有り
料金
無料
4.「bizocean(ビズオーシャン)」
特徴
・約32,000点の書式テンプレートを提供する日本最大級のビジネステンプレートサイト
・請求書や契約書など、パワポに限らず、さまざまなビジネス場面に即したテンプレートが豊富
利用目的
・パワポ以外にもビジネス文書、契約書など幅広く使える
・パワポはシンプルで簡素的なテンプレートが多い
・契約書や見積書などパワポ以外の文書の利用頻度が高い方におすすめ
日本向けか?
日本向け
料金
無料プラン有り(一部機能のみ利用可能)
5.「slides.go」
特徴
・テンプレートが目的別にセット販売されており、使いやすい
・日本ではあまり見られない、海外向けのハイクオリティなデザインが豊富
利用目的
・教育資料、プレゼン資料、イベント資料など幅広いビジネス資料に対応
・海外向けということもあり、デザイン性が担保されたテンプレートが多いが、日本での活用は若干ハードルが高い
日本向けか?
海外向け
料金
無料プラン有り(一部機能のみ利用可能)
6.「powered template」
特徴
・サイトがシンプルで分かりやすく、求めているテンプレートを見つけやすい
・AIを活用したプレゼンテーションジェネレーターも利用可能
利用目的
・ビジネス資料、マーケティング資料、教育資料など幅広いビジネス資料に対応
・ビジネス資料以外にもチラシやWEBサイトなどにも対応
・海外向けということもあり、デザイン性が担保されたテンプレートが多いが、日本での活用は若干ハードルが高い
日本向けか?
海外向け
料金
無料プラン有り(一部機能のみ利用可能)
7.「KINGSOFT」
特徴
パワポだけでなく、Word、Excelなどのビジネス文書のテンプレートが豊富
利用目的
・ビジネス資料全般だけでなく、はがきやカレンダーなど多数あり
・パワポは、シンプルなデザインが多い
日本向けか?
・ビジネス資料は海外向けが多い
・その他、WordやExcelなどのビジネス文書は日本向け
料金
無料プラン有り(一部機能のみ利用可能)
8.「素材工場」
特徴
・会員登録不要で利用可能
・パワポだけでなく、イラストも利用可能
利用目的
・ビジネス資料全般だけでなく、チラシ、パンフレット、イラストなどに対応
・イラストがメインのためパワポのビジネス資料のバリエーションは少なく、デザインはシンプルで簡素的
日本向けか?
日本向け
料金
無料
9.「enpreth」
特徴
・ハイクオリティで実用性の高いテンプレートが豊富
・無料でダウンロード可能
利用目的
ビジネス資料全般を取り揃えており、実用性もクオリティも高い
日本向けか?
日本向け
料金
無料(ダウンロードには個人情報の入力が必須)
10「デザインAC」
特徴
・約1600万点の豊富なテンプレート
・デザインAC上でテンプレートの編集が可能
利用目的
・ビジネス系全般、チラシ、パンフレットなど多岐にわたり使用可能
・海外向けということもあり、デザイン性が担保されたテンプレートが多いが、日本での活用は若干ハードルが高い
日本向けか?
海外向け、日本向けどちらも有り
料金
無料プラン有り(一部機能のみ利用可能)
まとめ
パワポのテンプレートサイトの選び方、おすすめサイトについてご理解いただけましたでしょうか。
実際にテンプレートを購入されたお客様のお話を聞くと、「購入したはいいものの実際には使えていない」という方が多くいらっしゃいました。この現状を真摯に受け止め、しっかりとテンプレートサイトを見極めて、正しい活用ができる方を一人でも増やしたいと思い、当記事を執筆しました。
テンプレートはうまく活用できれば、大幅な業務改善とクオリティアップに繋がるということは、パワポ作成会社の私が常に実感しております。
是非みなさんも自身に合ったテンプレートを活用していただければと思います。
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