IR資料は、投資家や株主に企業の実力や将来性を伝える重要なコミュニケーションツールです。
しかし、数字や事業内容を羅列するだけでは十分に伝わらず、デザイン性や構成の工夫が欠かせません。
今回はプロデザイナーの視点で、参考にすべき優良IR資料の事例を5社分ご紹介します。
なぜIR資料にデザイン性が必要なのか?
企業ブランドを印象づける
IR資料は単なる数字や業績の報告にとどまらず、企業の姿勢や価値観を投資家に伝える「ブランド表現の場」でもあります。統一感あるデザインや独自のビジュアルは、企業の世界観や信頼性を直感的に印象づけ、他社との差別化を実現します。つまり、デザイン性は理解を助けるだけでなく、「この会社に投資したい」と思わせるブランド戦略の一部として機能するのです。
信頼感と説得力を高める
整ったデザインは内容の正確さや誠実さを裏付ける要素となります。投資家や株主は限られた時間で判断するため、洗練された資料は「信頼できる企業」という印象を強めます。
情報整理で理解を助ける
IR資料は業績数値や市場分析など情報量が膨大です。レイアウトや配色で構造を整理することで、投資家は要点を直感的に理解でき、短時間で判断しやすくなります。
デザインの参考にすべき会社説明資料(パワポ)5選!
① Mipox株式会社
Embedded:・表紙に独自性があり、ブランドイメージが瞬時に伝わる
・余白と整列が適切でレイアウトが整理されている
・図表を効果的に使い数値情報が直感的に伝わる
② 株式会社メディックス
Embedded:・配色が落ち着いており、ベース・メイン・アクセントが程よく分かれて視認性が高い
・グラフ・図表の整列がきちんとしていて、情報の流れが自然に追いやすい
・余白が十分に取られており、文字や図形が詰まって見えず読みやすさが確保されている
③ 株式会社ヤプリ
Embedded:・配色、フォント、アイコン、イラストの系統が統一されており、ブランドイメージが伝わる
・コーポレートカラーである水色を濃淡で使い分け、情報の強弱がつけられている
・フロー図やピラミッドなどを使い、複雑な情報が整理されている
④ 株式会社AVILEN
Embedded:・1つ1つの写真やイラストに拘りが見られ、視覚的に理解できるだけでなく、インパクトがあり記憶に残る
・黒×金の配色で、プロフェッショナル感が伝わる
⑤ 株式会社robot home
Embedded:・グラフや図表、イラストでの表現方法が適切で、視覚的に理解しやすい
・配色、フォント、アイコン、イラストの系統が統一されている
・テキストの間隔が比較的ゆとりがあり、読みやすい
デザイン性の高い資料を作るためには…
会社説明資料の見た目は、配色・余白・文字サイズなど細かなルールが揃って決まります。感覚だけでは再現が難しく、素人感が出やすいのが実情です。
上記レベルのクオリティを出し、成果に繋げるためには、資料作成代行サービスでプロに依頼することやPowerPointテンプレートの活用をおすすめします。
① 資料作成代行サービスの活用

② テンプレート集の活用

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まとめ
参考デザイン例はいかがだったでしょうか。
IR資料は、決算数字を報告するだけでなく、投資家や株主に企業の姿勢やビジョンを伝える重要なブランディングツールです。配色や余白の取り方、グラフやアイコンの使い方といったデザインの工夫ひとつで、同じ内容でも伝わり方は大きく変わります。今回ご紹介した5つの事例には、情報整理による理解促進、強調表現による説得力の向上、そして企業らしさを印象づけるデザインの工夫が随所に見られました。これらを参考に自社の資料へ取り入れることで、投資家に「わかりやすく、信頼でき、魅力的」と感じてもらえるIR資料を実現できるでしょう。
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